日语新闻:世界の失業者 2億500万人

 

  ILO=国際労働機関によりますと、去年の世界の失業者の数は2億500万人に上り、前の年をいくぶん下回ったものの、雇用回復に向けた動きが依然として弱いことをうかがわせています。

  ILOが25日に発表した、世界の雇用情勢についての報告書によりますと、去年の世界の失業者の数は2億500万人と、前の年に比べて650万人減りました。また、世界全体の失業率も、前の年と比べて0.1ポイント低い6.2%となり、3年ぶりに改善が見られました。これは、力強い経済成長の続く東アジアや東南アジア、それに南アジアの新興国を中心に雇用の改善が見られたためですが、先進国やEU各国で見た数字では、失業率は逆に、8.4%から8.8%に上昇しています。これらの地域では、世界的な金融危機が発生した前後の2007年から2010年までの3年間で失業者が1570万人も増加し、この間の世界全体の失業者の増加分のおよそ半分を占めるということで、新興国に比べて雇用回復の遅れが目立っています。ILOでは、ことしの世界の失業者の数は去年よりやや少ない2億330万人に上ると推計していて、世界の雇用回復に向けた動きが依然として弱いことをうかがわせています。

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