日本作家-広津柳浪

広津柳浪(ひろつりゅうろう)
 
   明治大正時代の小説家。本名直人。幼名金次郎。別号を木水子,蒼々園,崖の人。久留米藩士で医師の俊蔵,柳子の次男。長崎生まれ。父の長崎時代の医業を継ぐべく東大予備門に進学するも医学に興味を失い中退。明治11(1878)年実業家を志し大阪へ行くが失敗,同13年再び上京,翌年農商務省に入るが,両親の死などで放蕩,18年官吏をやめ,22年硯友社に参加。明治28年の「変目伝」「黒蜥蜴」,29年の「今戸心中」などの深刻小説,悲惨小説で知られる。名作「今戸心中」は遊女を主人公としつつ,江戸時代の心中劇のパターンを脱した内容を示している。
 
代表作
『変目伝』
『黒蜥蜴』
『今戸心中』
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