『論語』の衛霊公篇-40

[白文]40.子曰、道不同、不相為謀、 
 
[書き下し文]子曰く、道同じからざれば、相為(あいとも)に謀らず(はからず)。 
 
[口語訳]先生が言われた。『目的とする道が同じでなければ、一緒に語り合うこと(計画すること)はできない。』 
 
[解説]主義・思想・価値観が全く異なる人間と協力して『目的・目標』を達成することは非常に困難であるし、お互いの利害が対立することも少なくない。春秋時代の乱世と諸子百家の分立を熟知していた孔子は、現実主義的な判断から『道(信念・目的)が同じでなければ、共に語り合い協力することは出来ない』という立場に立つことになったのである。 
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