『論語』の雍也篇-17

[白文]17.子曰、誰能出不由戸、何莫由斯道也。

 
[書き下し文]子曰く、誰か能く(よく)出ずるに戸(こ)に由らざらん(よらざらん)、何ぞ斯の(この)道に由る莫き(なき)。
 
[口語訳]先生がいわれた。『出る時に、誰が戸口を通らないでいられようか。どうしてこの道を通る者がいないのだろう。』 
 
[解説]家の中に出入りする時には、必ず戸口を通らなければならないが、人間であることの価値を高める『真の道(仁徳の道)』を通る人は非常に少ない。人間を人間たらしめる『仁・義・礼・智・信』などを軽視する人が多いことを孔子が慨嘆した部分である。
分享到:
赞(0)