第三章:経済~17、証券とその監督・管理

 17、証券とその監督・管理 

 
 1990年と91年、中国は上海と深圳に証券取引所を開設した。この20年余り、中国の資本市場は融資チャネルの拡大・資本形成の促進・資源配置の最適化・市場リスクの分散などの面で重要な役割を果たしてきた。実体経済の健全かつ急速な成長を力強く促し、中国の社会主義市場経済体制の重要な構成部分となり、経済と社会の持続的かつ健全な発展を支える重要な土台となった。 
 
 1998年中国では証券監督管理委員会が設立された。証券先物市場の主管部門として、統一された証券先物監督管理体系を確立し、証券先物監督管理機構に対して規定に基づいた垂直管理を行う。同委員会はまた証券先物業界への監督管理を強化し、証券先物取引所・株式上場会社・証券先物経営機構・証券投資ファンド管理会社・証券先物投資インフォメーション・証券先物仲介業務を業とする他の機構に対する監督管理を強化し、情報開示の質の向上に努める。 
 
 現在、中国のA株市場には2500社以上の企業が上場しており、株式時価総額は世界3位となっている。国有企業が資本参加した重要な基幹企業はほとんど株式上場企業となったため、国有資産の増殖効果が著しく、国有経済の活力・支配力・影響力が顕著に強くなった。一方、中小企業市場と新興市場の上場企業では、民営企業の割合が80%を超え、株式公開会社の要求に従って民営企業が現代的企業制度を樹立することを力強く後押しした。資本市場のプラットフォームを借りて、経済の今後の発展方向を示す多くの技術型・革新型の企業が頭角を現し、中国の産業構造の調整や自己革新の推進をサポートしている。 
 
 同時に資本市場の発展により中国の現代的金融システムは一層改善され、経済運営の質と効率が向上した。資本市場の確立と発展は中国の金融業の現代的金融システムへの転換を推し進めた。資本市場は民間の資金を集め、企業資本を充実させ、経済発展に数兆元の長期的資金を調達し、中国の経済発展の内的な原動力を増強した。
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