第三章:経済~27、西部大開発

 27、西部大開発 

 
 中国西部には甘粛・貴州・寧夏・青海・陜西・四川・チベット・新疆・雲南・重慶の10の省・自治区・直轄市が含まれており、中国の3分の2の国土面積と22.8%の人口を持っている。西部地区は鉱物資源が豊富で、エネルギー(水力を含む)・観光・土地の資源が優位性を持っている。大河の上流域に位置する西部地区は10余りの国との3500キロに及ぶ国境線があり、対外開放の第2の黄金地帯と呼ばれている。 
 
 中国の西部開発は2000年にスタートを切った。国は資金投入や投資環境、対外・対内開放、科学技術や教育の発展、人材確保などの面で西部地区を政策的に優遇している。2000年から今日まで国は西部地区で180件以上の重点的な建設プロジェクトを実施し、投資規模は3兆6800億元近くに上っている。 
 
 2012年2月国務院は『西部大開発第12次5カ年計画』を承認した。これは国務院が承認した3つ目の西部大開発5カ年計画である。この計画によれば、今後一定期間は西部地区の対外開放を拡大することが中国の対外開放戦略の重点となる。西部地区はより積極的かつ能動的な開放戦略を実施し、さらに西へ向かって開放する度合いを拡大し絶えず新しい開放の分野と空間を切り開いていく。
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