纳税故乡 呈现异样

 これはもう、通信販売のカタログそのものだ。「ふるさと納税」を呼び込むために、ある町が作った「お礼の品」のリストを見た。カニ、高級イチゴ、焼き菓子……。寄付額に応じ、好みの品を選べる。「旬をお届け」などの宣伝文句も。

 
这完全是电话销售的购物指南一类的东西。我看了某町为了呼吁人们“家乡纳税”而制作的“礼品”目录。螃蟹、高级草莓、油炸点心……。根据捐款额度,选择喜欢的物品。其宣传语也是“时令美味送上门”。
 
生まれ故郷や応援したい自治体にお金を移すのがふるさと納税の趣旨だが、実際は返礼品を「買う」に等しい。寄付の大部分は後で返ってくるので懐も痛まない。選んでもらえる品をそろえようと、自治体の競争は過熱している。
 
将资金转移至出生故乡和希望得到援助的自治体,是家乡纳税的目的,但实际上却与“购买”礼品一般无二。因为大部分的捐款都在事后返还,所以并不令人心疼。为了备齐能让顾客满意的商品,自治体的竞争处于白热化状态中。
 
ついには商品券やパソコン、掃除機まで登場して、総務省が自粛を求める事態になった。品物がネット上で売買されているのを問題視したようだ。もっとも単なる商品の取引なら、市場で転売が始まるのは自然なこと。起きるべくして起きたといえる。
 
后来连购物券、电脑、吸尘机都出现了,最后演变为总务省要求各地自律的情况。网上销售商品引起了人们的关注。如果是单纯的商品交易,那么在市场上开始倒卖也是非常自然的情况。可以说这只是发生了应该发生的事情而已。
 
地元産品を支え、地域の先細りを食い止めたい。そんな自治体の思いは分かる。しかし、降りることのできないゲームを強いられてはいないか。寄付額の多い少ないで「勝ち組、負け組」と言われ、「あの市は、あの品物で稼いだ」などと語られるさまは、異様である。
 
为了支援当地产品,希望阻止地区销售的下滑趋势。自治体的这一想法我们可以充分理解。但为此,就必须进行这种无法后退的游戏吗?以捐款额的多少来论“成败”,“某市以某样商品赚到了钱”,这样的说法非常另类。
 
寄付精神が根付く米国で、慈善活動のベテランから「寄付とは投資だ」と聞いたことがある。お金を出して慈善団体などに期待するのは、企業の将来性に賭けるのと同じだと。そして配当は、世の中が前より少しでも良くなることだ。
 
在捐款精神深入人心的美国,某位慈善活动的老手说过“捐款就是投资”。拿出钱后对慈善团体抱有期待,与赌企业的未来是一个道理。这样的分配,让世界比以前变得更好一些。
 
5年後、10年後の未来に向けた投資とは何だろう。少なくとも百貨店で商品を物色するような態度からは出てこない。
 
面向5年后、10年后的未来的投资究竟是什么呢?至少我们无法从如同在百货商店中挑选物品的态度中寻找出来。
 
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