公用电话 价值犹在

 15歳の女子中学生が監禁先から逃げ出して救いを求めた公衆電話は、東京のJR東中野駅の構内にあった。「SOS110119そのままダイヤルして下さい」と表示がある。

 
15岁的女中学生从被监禁的地方逃出,而后为了求助而拨打的公共电话位于东京JR东中野站站内。电话旁写着“请按照SOS110119拨打电话”。
 
ブカブカの服にサンダルばきの少女はここから自宅に電話をし、警察に通報した。居合わせた会社員によると、駆けつけた署員が名を確かめたとき、少女は受話器を握りしめたままうなずいたという。
 
衣衫肥大,光着脚的少女就这样拨通了自己家的电话,并向警察通报了情况。根据目击这一情况的公司职员说,当赶来的警察向她确认名字的时候,少女点头称是的同时紧紧握着话筒。
 
もしここに公衆電話がなかったら――。想像しただけで背筋を何かが走る。電話探しに手間取れば、戻った容疑者に見つかったかもしれない。監視は強まり、事件は長引いただろう。きのう試みに周辺を四方八方歩いてみたが、大人でも公衆電話はなかなか見つけられなかった。
 
如果那里没有公共电话……。光是这样想就令人冷汗直流。如果为了寻找寻找电话而花费时间,那么或许她就会被回来的嫌犯发现。而后监视会加强,犯罪行为也将持续下去吧。昨天,我尝试着寻找周边的公共电话,发现就算是成人,也很难找到公共电话。
 
かつては全国に93万台もあった。1984年度を境に減り続け、いまや20万台を切った。東日本大震災では、窮地にもろい携帯電話との違いを実感したが、その後も撤去は続いた。
 
过去,在全国有93万台公共电话。1984年后就逐年开始减少,现在只有不到20万台。在东日本大地震中,深陷窘境的人们切身感受了公共电话与脆弱的手机之间的不同,但在那之后,它的数量还在减少。
 
怪奇小説で知られた夢野久作の短編「鉄鎚(かなづち)」に「電話の神様」が出てくる。受話器から届く声や音の奥を鋭く察する10代の少年のことだ。株価の先行きから男女の機微まで耳で読み、運命をつかむ。昭和初めの作品だが、なるほど昔もいまも電話には人生を変える不思議な力が備わっている。
 
以怪谈小说而闻名的梦野久作写过一本短篇小说《铁锤》,其中出现了“电话之神”。这是一位能从听筒的声音中敏锐察觉到内在含义的10岁少年。从股价走势到男女之前的私语,他都能听到,从而掌控了命运。虽然这是昭和初年的作品,但从中我们可以知道,无论是过去还是现在,电话依然具备着改变人生的不可思议的力量。
 
少女は機を逃さず、公衆電話へ走り、硬貨を入れ、自宅の番号を正しく押した。2年という闇の長さを思えば、その沈着さは一条の光のように映る。「電話の神様」も感心して空から見守ってくれたにちがいない。
 
少女抓住机会,奔到公共电话旁,塞入硬币,正确地按下了自己家的号码。长达2年的黑暗时光,其沉着冷静就是其中的一抹曙光。我想,“电话之神”对此也是佩服不已,从天上关注着她。
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