三月絮语 喜忧参半

 「当たり前にある日常のありがたさを胸に、僕たちはグラウンドに立ちます」。香川・小豆島高校、樋本(ひもと)尚也さんの選手宣誓が甲子園の春風に乗っていった。花咲き初(そ)める3月の言葉から。

 
“我们站在这里,铭记日常生活中无声的恩情”,香川•小豆岛高中学生樋本尚也选手伴着春风,在甲子园发表选手宣扬。以下是花儿初放的三月语絮。
 
沖縄本島北部で芭蕉布(ばしょうふ)を織り続けてきた人間国宝、95歳の平良(たいら)敏子さん。木の瘤(こぶ)のような飴色(あめいろ)の親指を見せて「この手が勲章よ」と笑う。「芭蕉布はね、作り手の人となりがわかるんですよ。心の乱れはすぐ表れる。正直じゃないとできない」。
 
在冲绳本岛的北部,有一位纺织芭蕉布的国宝级大师,她就是95岁的平良敏子女士。她给我们看了她那宛如木疙瘩一般的褐色拇指,并笑着说,“这只手就是颁给我的勋章”;“芭蕉布呀,它是明白纺织者的心性的。只要心一乱,就会立刻表现出来。所以只能平心静气地去织。”
 
体と心の性が一致しないトランスジェンダーであることを公表している歌手で俳優の中村中(あたる)さん(30)は思春期にいじめの標的にされた。「でも私は仕返しする代わりに、私の中の刃を、歌にした。刺し返したら、憎しみは連鎖してしまう」。
 
宣布自己生理和心理在性方面出现偏差的歌手、演员中村中先生(30岁)在青春期时曾是他人欺负的目标。“但我并没有还击,而是将我心中的利润转化成了歌曲。如果刺回去,那么就会形成仇恨的连锁。”
 
東日本大震災から5年。宮城県名取市の工藤博康さん(50)は「復興、復興と、何だか16ビートで追い立てられ続けているというか……」と外からの掛け声への違和を語る。「記憶も流されていき、いまも『失い続けている』という感じです」。
 
距东日本大地震发生已有5年了。宫城县名取市的工藤博康先生(50岁)谈到了对外面传来的呼声的批评,“复兴啊,复兴,光说不做有什么用……。”“记忆也渐渐流逝,现在就有种‘持续失去’的感觉了。”
 
福島市生まれの歌人、本田一弘さんが〈もう五年いやまだ五年 五年といふ時間の重き雪が積もりぬ〉。三月十一日が「3・11(さんてんいちいち)」と記号のように表されることへの抵抗感を詠んだ一首も重く響く。
 
出生于福岛市的俳歌诗人本田一弘先生吟道,“五年复五年,五年空踌躇”。这首诗抒发了对把三月十一日符号化为“3•11”的不满,闻之令人心情沉重。
 
なでしこ散る。サッカーの日本女子代表がリオ五輪への道を絶たれた。監督を退任した佐々木則夫さん(57)は「頼りなさそうな私によくついてきてくれた。選手たちの包容力、頼もしさを感じた」。敗軍の将が選手をたたえて。
 
大和抚子也失败了。日本女子足球代表队没能成功杀入里约奥运会。辞去教练一职的佐佐木则夫先生(57岁)说,“她们一直跟随着无能的我。我亲身感受到了队员们的包容力和坚强。”败军之将为选手们加油打气。
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