澪標(みおつくし)

「つ」は、「の」という意味の古語ですから、みおつくしは「澪の串(みおのくし)」という意味です。 

「澪」は、「水脈(みお)」とも書くように、水脈(すいみゃく)のこと。海や川の深いところで、船が行き来できる水路のことです。それを知らせるために、目印として立てた杭(くい)のことを澪標と呼びました。 
「身を尽くし」という言葉に掛けることができるので、和歌にもよく読まれています。 
ところで、携帯電話の電波状態を示すマークは、澪標と似ています。航行を導いてくれた澪標は、現代も電波の目安となってくれているようですね。 
さまざまな問題も出ている携帯電話ですが、通信手段は人と人間を結ぶもの。どうか、かけがえのない心の水脈になってくれますように。
 
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