「数字時計と針時計」

 ぼくは5才のころ、初めて針の付いている時計を見たとき、針が2の所にきていたので、

「2分だ」
と言ったら、お母さんに笑われました。そして、
「あれは10分と読むんだよ」
と言われました。ぼくは2を10にするなんて、変だなあと思いました。
 また、ぼくが2年生で時計の読み方を習ったとき、お母さんに
「時間の計算をしなさい」
と言われました。その問題は「3時の、1時間30分後は何時何分か」という問題でした。だけど、なかなか解けなくて、時計を見ながら計算しました。ぼくは、時計に針がついているほうが数えやすくていいなあと思いました。
 今、ぼくの家は全部針時計です。ぼくは、針時計の感覚がついているので、縦に一直線になると6時、右に90度になると3時、というように頭の中に入っています。それに、時計の計算をするときは、たいてい針時計を想像して考えます。これから数字だけの時計で生活しようとすると、頭の中が混乱しそうです。数字時計のいいところは、数字がそのまま表示されているので読みやすいことですが、時間の計算のときにはややこしい感じがします。両方とも良いところがあり、両方とも悪いところがあるので、ぼくは両方に慣れるようにしようと思います。
 
分享到:
赞(0)