第20期 言わないでくれ?頼む

登場人物:

町田正夫:男、30代、小店の経営者
佐千:女、25歳、正夫の妹の同僚、図書館の職員
場面:街角、公園で
 
「商店街でぶらぶらしている佐千を正夫が見かけて呼ぶ」
正夫:佐っちゃん(1)
佐千:あっ、あの、これ、うちの田舎から送ってきた京菜、お鍋に入れたらいいと思って、ちょっと早めに来ちゃったんですよ。
正夫:あ、杏子、まだ病院なん。。。
佐千:あっ、聞いています。あの、あたし、どっか(2)、その辺で時間をつぶしてきますんで、見たい本とかもあるし。
「佐千がさっさと行ってしまう。正夫が後ろから追いついて」
正夫:佐っちゃんー。ま、お願いだ、佐っちゃん。さっきのこと、杏子には言わないでほしいんだ。絶対に、絶対に言わないでほしいんだ。聞いてみろ、言わないでくれ、頼む。
佐千:そんなこと、言うわけないじゃないですか
正夫:えっ?
佐千:言うわけないじゃないですか。あたしは、杏子の一番の親友で、じゃ、これ、向こうはどう思ってるかわからないんけど、あたし、そのつもりで付き合ってて、そんなこというわけないないじゃん。それにお兄さんのことだって(3)、正夫さんのことだって、正夫が思うより、ずっとあたし、正夫さんのことも正夫さんの気持ちも分かっているよ。なのに(4)、そんなこと言うわけないじゃん。
正夫:ああ、ええ?佐、佐、佐っちゃん、俺なん。。。なん。。。何か、ごめんね。ま。。。ま。。。ハン、ハンカチ、な、ない、あった。(言いながらポケットからハンカチを取り出し、佐千に渡す)
佐千:これ、なにか、臭い
正夫:洗ってない、しばらく。
佐千:えへへっ
正夫:あー佐っちゃん、笑ってくれた、よかった、あー、よかった。
佐千:正夫さん、変。
正夫:そう、変?あー
 
単語:
小店:こみせ,小店铺
街角:まちかど,街头
ぶらぶら:溜达
京菜:きょうな,水菜
鍋:なべ,锅,火锅
時間をつぶす:打发时间
親友:しんゆう,好朋友
ハンカチ:手帕
臭い:くさい,臭味,怪味
 
解説:
1、佐っちゃん:佐千さん的昵称
2、どっか:どこか的口语表达形式
3、だって:「だって。。。だって」是个惯用句型,表示并列,可以译为:无论……还是……;……也好……也好。如:
電気代だって、ガス代だって、みんな私のほうで払ってやっているんです。/电费和煤气费一直都是由我支付的。
4時までだって5時までだって、あなたのいらっしゃるときまでお待ちしましょう。/4点也好,5点也好,我会一直等到您来。
4、なのに:それなのに的口语形式。
 
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