小倉百人一首(48)

 48、

風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を思ふころかな
源重之
 
【歌意】 風が激しくて、岩を打つ波がひとりでに砕け散るように、私だけが心砕けて恋に悩んでいるのか。
 
【作者】 (みなもとのしげゆき) ?~1000年 清和天皇の曾孫。地方官を歴任し、陸奥国で没した。
 
【説明】 相手の女が岩のように冷淡で、自分はその岩に当たって砕け散る波のように、千々に悩み苦しんでいる、という。
 
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