小倉百人一首(65)

 65、

恨みわび ほさぬ袖(そで)だにあるものを 恋にくちなむ 名こそ惜しけれ
相 模
 
【歌意】 あの人の冷たさを恨み悲しんで、涙の乾くひまのない袖さえ朽ちないのに、世間に浮き名を流して朽ちてしまう私の名が口惜しいことだ。
 
【作者】 (さがみ) 11世紀半ばの人。相模守大江公資(さがみのかみおおえのきんすけ)の妻。
 
【説明】 報われぬ恋と、よからぬ噂が立ったことへの恨みを詠った歌。
 
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