小倉百人一首(89)

 89、

玉の緒(お)よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの弱りもぞする
式子内親王
 
【歌意】 私の命よ?絶えるのなら絶えてしまえ。このまま生き長らえると、恋に耐え忍ぶ心が弱まって?人に知られるようになってはいけないから。
 
【作者】 (しょくないしんのう) ?~1201年 後白河天皇の第三皇女。賀茂神社の斎院を勤め、後に出家した。
 
【説明】 「玉の緒」は、本来は玉を貫いた緒ながら、ここでは命そのもの。我が命絶えよと言ってしまうほど、忍ぶ恋の激しい思いを詠った歌。
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