日语新闻:気仙沼港 23日に魚市場再開

 

  例年、生のカツオの水揚げが全国で最も多い宮城県の気仙沼港では、東日本大震災で大きな被害を受けた魚市場が、今月23日から再開されることになりました。

気仙沼港は、例年、生のカツオの水揚げが全国で最も多い港ですが、震災で大きな被害を受け、水揚げの再開に向け魚市場の復旧が進められてきました。気仙沼市の菅原茂市長や地元の漁協の関係者などは、18日、記者会見を開き、水揚げに欠かせないベルトコンベヤーなどの設備がほぼ整ったとして、今月23日に魚市場を再開させると発表しました。当分の間は生のカツオのみを扱い、主に加工用になる冷凍のカツオについては、多くの缶詰やかつお節などの工場が操業できない状態のため、水揚げを見合わせることにしています。1日の取扱量は、当面、50トンまでで、徐々に増やして300トンにすることを目指しています。気仙沼漁協の佐藤亮輔組合長は「関係者の力で再開できることになり、率直にうれしい。時間がかかると思うが、完全な復旧を目指して頑張っていきたい」と話しています。一方、マグロ漁船の乗組員の42歳の男性は「まだ市場の再開を決めただけなので、どうなるか不安だ」と話していました。また、地元の69歳の男性は「地域にとってカツオはなくてはならないものなので、少しでも早く水揚げが行われることを期待しています」と話していました。

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