アメリカの歌手、マイケル・ジャクソンさんの突然の死を巡り、ロサンゼルスの裁判所は１１日、ジャクソンさんに強力な麻酔薬を投与したなどとして訴追された専属の医師を過失致死の罪で裁判にかけることを決めました。

      マイケル・ジャクソンさんがおととし６月、ロサンゼルスの自宅で急死したことを巡っては、専属医のコンラッド・マレイ被告が、ジャクソンさんに強力な麻酔薬を過剰に投与したにも関わらず、適切な処置を取っていなかったとして、検察当局から訴追されていました。これを受けて、ロサンゼルスの裁判所は、予備審理を行った結果、正式な公判で審理を行う必要があるとして、１１日、マレイ医師を過失致死の罪で裁判にかけることを決めました。これまでの予備審理で、検察側は、マレイ医師が通常病院で投与される強力な麻酔薬を使っていたにも関わらず、ジャクソンさんを独りにしていたことや、蘇生を試みた際の心臓マッサージのやり方が不適切だったことなどを指摘しています。これに対し、マレイ医師側は、ジャクソンさんを死に至らしめるような行為はしていないとして無罪を主張しており、ジャクソンさんの突然の死の真相究明は、法廷の場で続くことになりました。