日语新闻:スーダン南部 独立へ住民投票

      アフリカのスーダンでは、南部の独立の是非を問う住民投票が9日から始まりましたが、独立支持が過半数を占めるのは確実な情勢で、ことし7月にもアフリカで54番目となる国家が誕生する見通しです。

 

      スーダンでは、北部のアラブ系の政府と、南部のアフリカ系の反政府勢力による内戦で200万人が犠牲になり、6年前に欧米やアフリカ諸国の仲介で和平合意が成立しました。この合意に基づいて、南部の独立の是非を問う住民投票が、9日から南部の2600か所の投票所で始まりました。このうち、中心都市のジュバの投票所には、早朝から数千人が長い列を作り、人々は統一の維持か独立かを選ぶ投票用紙に指で押印して、投票していました。投票には、欧米やアフリカ諸国と共に日本も監視団を派遣しており、ジュバの投票所では、日本人の監視員が投票が公正に行われているかの監視に当たりました。スーダン南部では、北部の政府に対する不信感が根強く、投票では独立支持が圧倒的多数を占めるものとみられており、投票を終えた人は「これで、ようやく自由と平和が得られます」と話していました。投票は15日まで行われ、独立支持が過半数を占めれば、和平合意の期限が切れることし7月にも、アフリカで54番目となる国家が誕生する見通しです。

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