6.幸しあわせは足元あしもとに
「山(やま)のあなたの空(そら)とおく、幸(さいわ)い住(す)むと人(ひと)の言(い)ふ」(」)と言(い)う歌(うた)があったが、幸(しあわ)せは山(やま)のあなたにあるのではない。
今(いま)、ここで幸(しあわ)せでなければ、あなたはいつまでたっても幸(しあわ)せに離(はな)れない。なぜなら、未来(みらい)の幸(しあわ)せは永遠(えいえん)に未来(みらい)の幸(しあわ)せに過(す)ぎないから。
多(おお)くの人(ひと)が抱(かか)える心(こころ)の不満(ふまん)や空(むな)しさは、「今(いま)、ここ」に生(い)きられないことがら派生(はせい)していると言(い)ってよい。
あなたも自分(じぶん)のことを振(ふ)り返(かえ)ってみてほしい。
過去(かこ)のことにいつまでもこだわってり、先(さき)のことばっかり考(かんが)えていないだろうか?
遠(とお)くのぼうを見(み)て、「自分探(じぶんさが)し」や「幸(しあわ)せ探(さが)し」をしてはいないだろうか?
もしとおくばかり見(み)ていたら、足元(あしもと)に注意(ちゅうい)を向(む)けてみよう。本当(ほんとう)の幸(しあわ)せはそこにしかないのだから。