暗夜行路 ~志賀直哉

 ◆暗夜行路 ~志賀直哉
   
    主人公・時任謙作は、祖父と母のあやまちによって自分が生まれたことを知り打ちのめされる。やがてそれを克服し、直子という女性と幸福な結婚をする。しかし、彼が旅行中の妻と従兄との過失を知り、それを許そうとしながら許すことができずに苦しみ、鳥取県の大山(だいせん)に向かう。そこで一夏を過ごすうちに自然と調和する広い心境に達し、謙作の急病の枕もとに駆けつけた直子を許す。直子もまた、夫にどこまでも従おうと心に期する。

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