河口篇 04

 両替をした后、お散歩に出かけましたの。わたくし、中国の町は初めてなものですから。皆さんどんな暮らしをしてらっしゃるのかしらと思って。うふんあはん。

なんだと~~~~~~~っっ!!!!!
 
 おじちゃんおばちゃんおネーちゃん入り混じっての路上マージャン。この人たちは、旅人に「中国に入った」という実感を持たせるため中国政府に配置されてここで麻雀をしているのではないだろうか。そう疑われても仕方がないくらい、露骨だ。
 
 それにしても、なんでほんの数百メートル向こうはベトナムなのに、国境を超えただけでこんな容赦なく中国の風景なのだろうか。別に周りを海に囲まれているわけでもない、所詮ただの便宜上の国境なのに、その国境をまたぐだけで言葉も人種も文化もガラッと変わってしまうなんて。全く国境というのは不思議だ。そういえば、「なに言ってんですか作者先輩! もーぅ! バシッ(腕を叩く)!」なんてオレにすっかり心を許していた大学時代の後輩女子も、オレが告白をしたら次の日から態度がガラッと変わって、目を合わせないどころかオレが参加する飲み会にすら絶対に来なくなったという突然の変化も、国境と同じく不思議だなあ。バカヤローっ(号泣)。
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