日语新闻:インフル 子どもの感染が拡大

 

  今月23日までの1週間にインフルエンザで医療機関を受診した患者は、全国で149万人とみられ、特に子どもで感染が拡大したことから休校などの措置をとった小学校や中学校などは前の週の17倍に急増しました。

  国立感染症研究所が全国のおよそ5000の医療機関からの報告を基に推計したところ、今月23日までの1週間にインフルエンザで医療機関を受診した患者は、さらに増えて149万人に達しました。流行状況を示す1つの医療機関当たりの患者数は26.41人と、前の週の2.2倍に増えました。都道府県別では、宮崎県が前の週の3倍となる64.49人と最も多く、次いで沖縄県が63.17人、福岡県が48.97人などで、九州や関東を中心に13の県で大きな流行が疑われる「警報レベル」の30人を超えました。また、そのほかの都道府県も徳島県と香川県をのぞいてすべて「注意報レベル」の10人を超えています。患者の年齢層は、9歳以下が29.7%で最も多く、次いで10代が21.6%と、前の週まで流行の中心だった大人に代わって子どもで感染が拡大しました。これを反映して、先週、休校や学級閉鎖などの措置をとった保育所や幼稚園、それに小学校から高校までの学校は、全国で2621施設と、前の週の17.4倍に急増しました。国立感染症研究所の安井良則主任研究官は「新学期が始まって学校などで感染が拡大したと考えられる。流行のピークは来週にかけてとみられ、引き続き、手洗いやマスクで予防を徹底してほしい」と呼びかけています。

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