今月初めに大規模な山火事で森林に大きな被害が出たばかりのイスラエル北部で、５０００本以上の使用済みのペットボトルで作られた巨大なクリスマスツリーが登場し、市民の目を和ませています。

ペットボトルのクリスマスツリーが登場したのは、イスラエル北部の都市、ハイファの中心部の大通りです。このクリスマスツリーは、地元のデザイナーが環境問題への意識を高めてもらおうと、市民から使用済みのペットボトルおよそ５５００本を集めて作ったもので、高さは１０メートルを超え、完成までに１か月かかったということです。デザイナーは「この街にはユダヤ教徒やイスラム教徒、それにキリスト教徒が住んでいるが、皆さんの協力があって作ることができた」と話しています。ツリーは環境に配慮して、消費電力の少ないＬＥＤ＝発光ダイオードを使った電球を使用し、夜間は色とりどりの光が市民の目を楽しませます。イスラエル北部では、今月２日、過去最大規模の山火事が発生し４０人以上が死亡したほか、広範囲の森林にも大きな被害が出たばかりですが、市民はペットボトルのクリスマスツリーが放つ落ち着いた光に見入っていました。