諺・慣用句の語源01

◆圧巻(あっかん)

 昔、中国の科挙(かきょ:官吏登用試験)のとき、もっともよい成績の答案を、ほかの答案のいちばん上に載せたことから?ほかの巻を圧する、すなわち書物や催し物などでもっともすぐれている部分を意味することばとなったのです。
 
◆石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す
 晋の孫楚が山野に隠れ住み自由な生活をするのに、「石に枕し流れに漱ぐ」と言おうとして「石に漱ぎ流れに枕す」と言い間違えたのを人に指摘され?石に漱ぐのは歯を磨くため、流れに枕するのは耳を洗うためと、うまく言い逃れました?そこから、負け惜しみの強いことを意味するようになったもので、「さすが」を「流石」と書くのも、この故事にちなんでおり、「さすがにうまく言い逃れた」という意味を含んでいます?夏目漱石のペンネームはここから取ったものです。
 
◆いたちごっこ
 「いたちごっこ」とは、いったいどのような「ごっこ」? 実はイタチのオスとメスは果てしない堂々めぐりの追いかけっこをして戯れるのです。うーん、本当のいたちごっこって、なかなかいいじゃありませんか。
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