UNIT 6  パトロール(2)

陳 :部長、ここにハブラフがいっぱいありますね、どのような内容が記録されていますか。

佐藤:いろいろあります。例えば毎日始業時の機械の動きは正常なのか、作業条件は正確なのか、液体のPHは要求を満足できているか、環境はどうなっているのか、これらの確認結果は全部記録する必要があります。
陳 :どうしてここまで詳しく記録する必要がありますか。
佐藤:一番目の理由は、生産が要求された条件で行わなければならないからです。二番目の理由は、万が一問題が起きた場合、この記録の内容から原因を探す事が出来るということです。陳さん、記録を見てください。何か問題が有ると思いますか。
陳 :問題ないようですね。作業者は真面目に記録しているし、記録されたデータも曲線も範囲内です。
佐藤:この温度記録表を細かく見てください。
陳 :はい、見てみます。確かにおかしいですね。どうして毎日のデータが全く同じなのですか。温度は多少上下のバラツキがあるはずですね。
佐藤:そうですね。担当者はただ前の数字を見て書くだけ。真面目に温度計を確認していないと思う。陳さん、すぐ孫さんと確認をしてください。
陳 :はい、分かりました。
......
陳 :佐藤部長、孫課長と一緒にこの記録の担当者に聞きました。佐藤部長がおっしゃった通りに、彼は真面目に温度計の確認をしていませんでした。
佐藤:それはまずいですね。もし品質問題が有ったら、ここに原因があるかどうか調べられないですよ。孫さん、何故この様な事が起きるのですか?
孫 :すみません、私の責任です。指導の時は、ただ作業指示書の内容を教育しただけで、記録の重要さを詳しく説明しなかったので、この問題が発生してしまいました。
佐藤:そうか、担当者はまだ新人ですね。
孫 :入社して二週間になりましたが、会社の規定はまだ詳しくは分かっていません。
佐藤:管理者として、このような状況を把握できなければだめですね。新人を教育する時、教えるだけじゃだめ。彼らが完全に理解したかにも注意するべきです。それに、教育が終わってから何回も何回も確認する必要があります。
陳 :それでは、この段階で生産した製品はどうのように処置しますか。
佐藤:先ずは区分、保留品の指定場所まで移動する。その次に「異常連絡書」を発行、品質部門に頼んで測定する。良品を判定されてから出荷できる。この事は孫さんが責任を持って処理して、終わってから報告書を出してください。
孫 :分かりました。すみませんでした。
佐藤:陳さん、分かりましたか。管理は小さな事も見逃がさないことが大切です。いくら小さな変化でも品質問題になる可能性があります。
陳 :はい、分かりました。次は、どこに行きますか。
佐藤:第二課に行きましょう。
分享到:
赞(0)