日语新闻:ネットの仮想空間で成人式

     成人の日の10日、成人式に出席できない新成人が、インターネットの仮想空間に作られた成人式に参加し、ネット上で新成人の決意や抱負を語り合いました。

 

     この仮想空間の成人式は、東京のインターネット広告会社が去年から始めたもので、利用者が自分の分身のキャラクターを作って、ネット上の成人式に参加する仕組みです。分身のキャラクターに振り袖を着せて、ほかの利用者の分身と会話をしたり、成人になった抱負を述べたりでき、多いときは一度に900人が参加するということです。このうち、東京・日野市に住む大学2年生の竹田優希さんも、10日、自宅でパソコンを使って仮想空間の成人式に参加しました。竹田さんは、今月が大学の試験期間に当たり、これから就職活動が忙しくなることを考えると、単位を1つも落とせないと、試験勉強を優先し、ふるさとの大分県で行われた成人式への参加を諦めたということです。竹田さんは、ネット上で待ち合わせたふるさとの友人のキャラクターと再会を喜び合い、友人から「みんな会いたがっているよ。就職頑張って」と励まされていました。竹田さんは「一生に一度の成人式に出られず残念ですが、厳しい就職情勢を考えると、単位を落とせないので勉強します。でも、ネットの成人式で地元の友人と実際に会えたように感じられ、うれしい気持ちになりました。今は暗いニュースが多いけど、前向きに人生を切り開ける大人になりたいです」と話していました。
 

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