『論語』の衛霊公篇-14

[白文]14.子曰、臧文仲其窃位者与、知柳下恵之賢、而不与立也、 

 
[書き下し文]子曰く、臧文仲(ぞうぶんちゅう)はそれ位を窃める(ぬすめる)者か。柳下恵(りゅうかけい)の賢を知りて而も(しかも)与(とも)に立たざるなり。 
 
[口語訳]先生が言われた。『臧文仲は官位(俸禄)を盗んだ者ではないだろうか。柳下恵が賢明な優れた人材であることを知りながら、それを推挙して同じ官位に就けなかったのだから。』
 
[解説]孔子が臧文仲の人柄について批判的に述べた章であるが、臧文仲は自身の身分や俸禄を守るために、同等以上の能力と適性を持つ柳下恵を政府(朝廷)に推挙しなかったということらしい。 
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