『論語』の雍也篇-19

[白文]19.子曰、人之生也直、罔之生也、幸而免。
 
[書き下し文]子曰く、人の生くるや直し、これ罔くして(なくして)生くるや幸いにして免る(まぬがる)。
 
[口語訳]先生が言われた。『人間はまっすぐに生きていくものだ。正直さがなければ、ぎりぎりの人生を生きているというだけだ。』 
 
[解説]孔子は信義や誠実の徳を重視しており、人間の生の本質は『まっすぐさ・純粋さ(直情)』にあると考えていた部分がある。この部分は、人間の本性である正直さに従って、自分を偽ったり曲げたりせずに堂々と力強く生きていくことの重要さ、君子としての生のあり方を述べているのである。
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